スカッシュ エバンジェリストが伝えたいコト

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【スカッシュ初体験の貴方へ贈る】スカッシュの超基本知識

スカッシュ エバンジェリストこと、わたくし成田 治樹が今回お伝えしたいのは

 

 

 

 

 

【スカッシュ初体験の貴方へ贈る】スカッシュの超基本知識

 

 

 

 

 

です。

 

 

自分がレッスンの拠点としているダブルブルーは「都内唯一のパブリックコート」

という素晴らしい性質を持っている為、本当に様々な方がスカッシュを楽しんでいます。

 

ちなみに、ダブルブルーの詳細はこちらの記事にまとめています。

(ダブルブルーで検索すると、2番目に出てきます笑)

www.squash-evangelist.com

 

 

その中には、もちろん初体験者同士でプレイされている方々もいるのですが、

レッスンの合間などに、そういった方々のスカッシュに対する素朴な疑問が

漏れ聞こえてくるケースが多々有ります。

 

正直「スカッシュ エバンジェリスト」を自称している自分にとっては、

その時に居ても立っても居られない状態になるのは確かなのですが、

そこでしゃしゃり出て教えてあげるのも非常にうざいなと思い、毎回自重しています・・・

 

そこで、今回は過去実際に漏れ聞こえてきた質問に対して、

自分が (勝手に) この場を借りて答えていきたいと思います。

 

本記事が実際にスカッシュを初体験される方々の一助になれば、

これほど嬉しい事はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q : そもそも何で「スカッシュ」というか?

これはシンプルにWikipediaの言葉を参照したいと思います。

 

スカッシュ英語Squash)は、ラケットを用いるインドアスポーツのひとつ。名称は、球が握りつぶせる(squash、英語で「押しつぶす」「潰れる」の意)ことから来ている。 

 

 

Q : スカッシュはどこの国が発祥?

イギリスが発祥です。

 

諸説ありますが、牢屋の中でその原型が形作られたと言われており、

具体的には、19世紀初頭にロンドン郊外にある「フリート監獄」で、

囚人たちが (退屈しのぎに) 堀に囲まれた空間で、ラケットを使ってボールを打ち合ったのが原型とされています。

(囚人がラケットを与えられたことに軽く驚きですが)

 

さて、そんな牢屋発祥のスカッシュですが、

日本でも天皇家の方がプレイされていたりと、何となく "ハイソ" なイメージがするのは何故でしょうか?

 

それはスポーツとして正式に形作られた場所が、

イギリスの一部の限られた富裕層しか通えなかった1572年設立の「Harrow School」

という超伝統校だったからです。

 

そういった由来を持つスポーツなので、今でも世界中の富裕層に親しまれており、

そこから "ハイソ" なイメージがするようになったかと思います。

 

ちなみに、自分が昔 (英語学習用に) 観始めてドハマりした「ゴシップ ガール」の中でも、チャックとネイトがスカッシュをしているシーンが有ったのを覚えています。 

 

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Q : スカッシュのルールは?

箇条書きでポイントを記載していきます。

他のQ&Aと共に御確認下さい。

 

・基本的には「1対1」で行う。

・前の壁に向かってボールを打ち、 跳ね返ってきたボールを「2バウンド未満」で返す。

2バウンドすると相手の得点になってしまので、ノーバウンド or 1バウンドで打つ。

・ただし打ったらアウトになってしまい、相手の得点になるエリアが幾つか

 有るので要注意。詳細は以下参照。

 

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・5ゲームスマッチ or 3ゲームスマッチで行われ、1ゲーム先に11点を先取した人の勝ち。

 得点の積算方式は「ラリーポイント制」で、サーブ権の有無に関わらず

 そのラリーを制した人の得点になる。

 

 

Q : オンラインはセーフ?アウト?

オンラインに関して、テニスは「IN」ですが、スカッシュは「OUT」です。

 

つまり自分が打ったボールが、前壁の「1番下の線」や「1番上の線」に触れると、

スカッシュの場合、相手の得点になります。

 

 

Q : 横の壁を使っても良いの?

OKです。

横の壁を使うショットを、スカッシュ用語で "ボースト" と言います。

ちなみに、横だけでなく、後ろの壁を使ってもOKです。(上級技ですが)

 

ただし、最初に横の壁 (or 後ろの壁) に当てても、

最終的に前壁の有効エリアに当たらないとアウトになります。

つまり、以下の通りです。

 

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打ち方としては、以下の動画で解説されていますが、結構専門的ですかね。

 


【ボースト】遠藤プロのスカッシュ攻略法

 

よく自分もレッスン内で言及していますが、 スカッシュは ”立体ビリヤード" のようなものです。

 

ラリー中にこのボーストショットを織り交ぜる事で、

スカッシュをより立体的に楽しめるようになりますので、是非チャレンジしてみださい。

 

 

Q : サーブを打つ際のルールは?

テニスと同じように、

「どこから打って、どこのエリア内にボールを入れないといけない」

といった細かいルールが存在します。

ステップごとに記載していますので、以下御確認ください。

 

正直、スカッシュ初体験でサーブをマスターするのはかなり難しいのですが、

サーブが打てないと、正式にはラリーが成立しませんので是非チャレンジしてみてください。

 

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ルール・打ち方は以下の動画でもご覧頂けます。

 


【サーブルール】遠藤プロ

 

 

Q : プレイ中、相手の邪魔になったらダメ? 

はい、ダメです。

対戦相手のプレイを妨害したとみなされ、相手が審判に

「今、俺はプレーを妨害された!」とラリーを中断してアピールした場合、

その度合いによっては相手の得点になるケースが有ります。

(尚、アピールする際は、審判に向かって "プリーズ!"と 言います) 

 

これは他のラケット競技とは決定的に違う、まさにスカッシュ固有の事象といえます。

 

というのは、他のラケット競技、例えばテニス・卓球・バドミントンは

対戦相手とプレイするエリアが異なりますが、

スカッシュの場合は対戦相手と同じエリアの中でプレイしますので、

プレイしている中で、必然と体と体がぶつかるようなケースが出てきます。

 

結果、意図せず相手のプレーを妨害してしまう事が起こり得るのです。 

 

ちなみに、その妨害度合いによって、大きく2種類の処置が用意されています。

1. ストローク

  妨害度合い : 相手が打つ際に妨害したとみなされた場合

     得点への影響 : 有り (相手の得点になる) 

 

2. レット

     妨害度合い : 相手がボールを取りに行く際に妨害したとみなされた場合

     得点への影響 : 無し (ラリーをサーブからやり直し)

 

尚、審判が「いや、今のはそれほど妨害になってないでしょ」 と判断した場合は、

アピールが認められないケースが有りますので、要注意です。

 

 

Q : 相手の振ったラケットが自分に当たったらどうなる?

妨害とみなされ、相手の得点になる場合が有ります。

痛いし、相手の得点になるし、まさに "泣きっ面に蜂" 状態ですね。 

 

これは必ず自分も「初心者向けレッスン」のルール説明時にクイズを出すのですが、

正答率は低いですね。

 

ここで「場合が有る」と濁しているのは、少し専門的になりますが、

以下2種類のケースが有るからです。

 

1. 相手の得点になる場合 (=前述のストローク扱い)

  相手の方が有利な状況で、

     これを打ったら決まりそう (=ウイニングショットになる可能性大) 

     という状況で、相手のラケットが自分に当たってしまった場合。

 

2. ラリーがサーブからやり直し (=前述のレット扱い)

     特にどちらが優勢か明確ではないラリー中に、

     相手のラケットが自分に当たってしまった場合。

 

ちょっと専門的に踏み込んで解説していますが、

1番のケースはサッカーに置き換えると分かりやすいかと思います。

 

例えば、サッカーでもFWがスルーパスに上手く反応して1人抜け出し、

キーパーと1対1になった場合は、FWがゴールを決める可能性の高い有利な状況です。

そういった状況下で、キーパー (or 戻ってきたDF) がファウルを犯した場合、

イエローカード or レッドカードが与えられ、

また、そのファウルを犯したエリアによってはPKが与えられますよね。 

 

それのスカッシュ版と捉えて頂ければと思います。

 

 

Q : 相手の打ったボールが自分に当たったらどうなる?

こちらも前述の「ラケットが当たったケース」と同じく妨害とみなされ、

相手の得点になる場合が有ります。

(こちらも "泣きっ面に蜂" ですね・・) 

 

ここでも、また「場合が有る」と濁しているのは、少し専門的になりますが、

以下2種類のケースが有るからです。

 

1. 相手の得点になる場合 (=前述のストローク扱い)

  相手の打ったボールが、自分に当たっていなかったら

     確実に前壁の有効エリアに達していた場合。

 

2. 相手の得点にならない場合 (=自分の得点)

     相手の打ったボールが、自分に当たっていなかったとしても

     確実に前壁には達していない場合。

 

 

Q : スカッシュってダブルスは有る?

はい、一応ダブルス (2対2) も有ります。

ここで「一応」と言っているのは訳が有り、

初体験者同士 or 初心者同士でのダブルスは危険なのでおススメしないからです。

 

というのも、コート内に合計4名入った状態でプレイすると、

互いの距離感が非常に近くなり、互いの振ったラケット or 打ったボールが

当たる確率が高くなります。

 

特に初心者ほどスイングは大きく、また相手との距離感が掴めていませんので、

例えば振ったラケットが相手の目に当たり、失明してしまうリスクも有ります。

(実は、スカッシュにおける最も怖いケースが失明です)

 

例えば初心者同士で、どうしても「カップル同士で対決して楽しみたい!」

(それはそれで、めちゃくちゃ楽しそう笑)

といった事であれば、アイガードを必ずつけてお楽しみください。

ダブルブルーではラケットだけでなく、アイガードも無料レンタル可能です。 

 

 

Q : そもそも、どうやってボールを打てばいい?

ポイントは以下2点です。

・ラケットの面を素直にボールにぶつける。(=テニスや卓球のように手首を返さない)

・下から上に縦振りを意識する。(=極端な話、ゴルフくらい縦振りでOKです)

 

特にバックハンドが難しく、

中級者クラスでも上手く打てずに悩んでらっしゃる方もいますが、

打ち方のコツとしては以下の記事に纏めています。

 

www.squash-evangelist.com

 

動画でご覧になりたい方は、以下の動画でイメージを掴めるかと思います。

 


【スカッシュ】基本ショット8種類を簡単に紹介【Lesson.06】

 

 

Q : どれくらいの運動量?

カロリー消費量は「テニスの2倍」と言われており、非常に運動量の多いスポーツです。 (良い汗かけますよー)

 

実際に体感頂ければ分かりますが、

自分が打った後もすぐに相手が打ち返してきますので休んでいる余裕は有りませんし、

また、スカッシュの場合は前・横・後ろと全方位的に頻繁に動く必要が有りますので、

必然と運動量が多くなります。

 

ただし、空振りばかりでラリーが続かないと、当然運動量は増えませんので、

是非ラリーを続けられるように頑張りましょー

 

 

Q : 海外では盛んって本当?

はい、本当です。

世界では「約2,000万人」がプレイしていると言われています。 

 

日本では、ほんの一部の限られた大学にしかスカッシュコートは有りませんが、

(有難い事に、自分の母校の順天堂大学にはスカッシュコートが建てられました) 

海外に目を向けると、欧米の大学には割と普通にスカッシュコートが有ったりします。

 

前述した通り、イギリス発祥のスポーツですので、

欧米で親しまれているのはもちろんの事、

特に、過去イギリスの植民地だった国では非常に親しまれています。

(例えばアジアだと、香港が一番盛んで強く、その次にマレーシアが来ます)

 

ちなみに、世界のスカッシュ界を牛耳っている最強の国がエジプトです。

どれほど凄いか、以前まとめていますので、ご興味ある方は是非ご覧ください。

(いつか後編を書かないと・・・)

 

www.squash-evangelist.com

 

また、スカッシュコートは様々な場所で設置可能なので、

世界中の本当にユニークな場所でコートが設置され、プロの大会が行われています。

(例 : エジプトのピラミッド前、ニューヨークの駅構内 etc.)

こちらも過去に記事にまとめていますので、是非ご覧ください。

 

www.squash-evangelist.com

 

 

Q : スカッシュってオリンピック競技? 

残念ながら、オリンピック競技には選ばれてません・・・

いつも、最終選考とかまで残って良いところまでいくんですけどねー・・・

 

フランスはスカッシュが盛んな為、2024年のパリ五輪向けに

フランスのスカッシュ界も一丸となって選ばれるようにプロモーションをかけていた

みたいでしたが、あえなく落選となってしまいました・・

 

ただ個人的に希望を寄せているのが「2032年 カタール五輪の実現」です。

中東で今までオリンピックが開かれた事は無いのですが、

カタールが「2032年夏季五輪の招致を目指す」と表明しています。

 

www.nikkei.com

 

カタールは既に2022年 サッカーW杯の招致に成功していますので、

「中東初の五輪開催」という名目を引っさげ、

2032年の招致に成功する十分可能性が有るのではないかと思っていますが、

実はカタールもスカッシュが盛んな国で、世界的に有名なプロ選手もいますし、

世界的にみても非常に規模の大きい大会を開催しています。

 

よって、仮に2032年カタール五輪が決まれば、

スカッシュがそこでオリンピック競技に選ばれる可能性もあるかもしれません!

 

 

【番外編】スカッシュと壁打ちテニスの違い

さて、最後に番外編ですが、

初体験者同士だと、どうしても「壁打ちテニス」になっているケースが見受けられます。

これ自体別に否定する気は毛頭なく、それはそれで楽しいと理解していますが、

どうせなら、やはり「スカッシュ」を楽しんでもらいたいと、いつも思っています。

 

「いやいや、その2つのどこが違うねん」(こういう時って関西弁になりがち)

というツッコミが聞こえてきそうですが、

ある1つの動き方がその違いを決定的にしています。

 

この動きをしているか否かが、

スカッシュを知った上でプレイしているか否かの分水嶺となるのですが、

詳細は以下の記事に纏めていますので、是非ご覧頂ければと思います。

 

www.squash-evangelist.com

 

 

 

最後に

さて、いかがでしょうか?

 

このブログを始めた当初に、(レッスンへ送客する目的も込め) 以下の記事を書き、

継続してアクセス数の多い記事となっていますが、

 

www.squash-evangelist.com

 

もちろん初体験者同士 & 初心者同士でも、目一杯スカッシュを楽しんでもらいたい

と思っていますので、今回の記事が少しでもそういった方々のお役に立てれば、

エバンジェリストとして本当に嬉しい限りです。

 

また今回掲載していない違う疑問等が漏れ聞こえてきた際は、

都度内容をアップデートしていく予定です。

 

それでは、皆さん今日も素晴らしいスカッシュライフを!

 

NRT