スカッシュ エバンジェリストこと、わたくし成田 治樹が今回お伝えしたいのは
【初心者が1番危ない】スカッシュにおける最も危険な瞬間と、それを確実に防ぐ唯一の方法
です。
どんなスポーツでも、それ固有の危険な瞬間というのは存在します。
例えば
・野球 : 剛速球のデッドボールが頭に当たる etc.
・サッカー : 後ろからスパイクむき出しのタックルを食らう etc.
・ラグビー : 棒立ちの状態で、脇腹にタックルを食らう etc.
・サーフィン : 波に飲まれ、岩場に頭をぶつける etc.
等々が挙げられますが、
実はスカッシュでも、固有の危険な瞬間というの存在し、
しかも初心者の方ほどリスクが増します。
よって、今回は "より安全に" 皆さんにスカッシュを楽しんで頂くために、
そのスカッシュ固有の危険な瞬間を御紹介し、
またそれを "唯一確実に防ぐ方法" も御紹介していきます!
スカッシュにおける最も危険な瞬間とは?
それは、ずばり
「相手の振ったラケットが眼に当たる」
です。
・「相手の打ったボールが体に当たる」
・「相手がボールを取りに行く際に身体がぶつかる」
等々、他にも危険な瞬間というのは有りますが、
失明に繋がる危険性が有る、という点で、
個人的にはダントツで一番危険な瞬間だと思っています。
プレイするエリアを分けず、
同じコート内で相手と対戦するスカッシュ固有の危険性なのですが、
「実は初心者ほど危険性が高い」と言えます。
実は、自分は普段の「未経験者・初心者向けレッスン」では
生徒さん同士でラリーをしてもらう事はせず、
必ず自分とラリーをしてもらうようにしています。
これは単純に
「生徒さん同士ではラリーがなかなか続かないので、魅力を感じにくい」
という理由だけでなく
「生徒さん同士でラリーをさせて、万が一の事故が起きてはいけない」
と思っているからです。
なので、自分が必ずラリーをコントロールするようにし、
より安全にスカッシュの魅力を感じてもらうようにしています。
(自分の場合、生徒さん同士のラリーを解禁するのは "初級者クラス" からです)
では、なぜ「初心者ほど危険なのか?」という点に関して、
解説していきたいと思います。
なぜ初心者ほど危ない?
1. 振りが大きい
スカッシュは激しい動きの中で次々とショットを放っていくスポーツですが、
上手くなればなるほど、スイングがコンパクトになっていき、
より小さな動作で、速く正確なショットを打てるようになっていきます。
というのも、レベルが上がるとラリーのスピードが上がるので、
それに対応する為には、必然とスイングをコンパクトにする必要が有るからです。
(トッププロは、手首の切り返しだけで凄いショットを打ったりします・・)
逆に言うと、初心者ほどスイングが大きく、
その分、相手に当たってしまうリスクが高いのです。
2. 横振りになりやすい
そして、初心者のスイングが危険な理由は、
単純にスイングが大きいからだけではなく、加えて "横振りになりやすい"
というのも大きく関連しています。
自分は初心者向けのレッスンで、繰り返し「縦振り」の意識を訴えていますが、
この感覚をまだ掴めていない初心者の方は、どうしても横振りになりがちです。
「大きい横振りのスイング」というのは、フォロースルー時に
大きくラケットが横に伸びますので、特に相手が短距離で横にいる時に
危ない場面が多くなります。
実は自分も初心者の方とラリーをする際に、少しヒヤッとする場面が時々有ります。
自分はそういった「大きい横振りのスイング」を想定して、
それでも当たらない距離にいるので回避できていますが、
これが「まだ距離感を掴めていない初心者の方だったら・・・」
と思うと、怖くなる時も有ります。
3. ボールが真ん中に集まりやすい
さて、前述した横振りスイングが招く、もう一つの弊害が
「ボールが真ん中に集まりやすい」
という事です。
つまり「ボールが "T" に集まりやすくなる」という事です。
以下の過去記事でも御紹介しましたが、
「スカッシュは "T" を制覇した者勝ち」です。
スカッシュにおいては「1球1球打った後にTに戻る」行為が「超基本」です。
つまり、自分の打ったボールがT付近に行ってしまうと、
相手がT付近でボールを処理する事になるのですが、
打った自分もT付近に戻ろうとするので、相手との距離が非常に近くなります。
そこで相手の振ったラケットが当たりやすくなるのです。
実際にラケットが当たってしまうケースのほとんどが「T付近」で起きています。
4. 互いの距離感が掴めてない
そして最後に、初心者の方ほど経験が浅いので、
「相手との距離感が掴めていない」という事が挙げられます。
前述したように、スカッシュはテニス・卓球・バドミントン等とは違い、
プレイするエリアを相手と分けず、同じエリア内で相手と動きます。
つまり、相手と常に正対しているわけではないので、
自分が打つ際に相手がどこにいるか、100%把握できるわけでは有りません。
ここはもう経験の差が顕著に表れてくるところなのですが、
レベルが上がれば上がるほど、たとえ相手が見えていなくても、
相手との距離感が何となく把握出来るようになります。
なので、打つ側だったら
「この場面で、このくらいの大きさのスイングだったら相手に当たらないだろう」
という計算が (肌感覚で) 立つようになり、
相手のショットを待つ側だったら、
「相手の態勢をみると、この距離感だったら相手のスイングは当たらないはず」
という感覚が掴めるようになってきます。
この感覚がまだ掴めてない初心者の方が危ない、というのは
皆さんも御理解頂けるのではないかと思います。
確実に防げる唯一の対処法
さて、ここまで様々な理由を述べて「初心者の方ほど危ないですよ」
と言ってきたのですが、ここで終わってしまっては
皆さん怖がってスカッシュを始められないかと思いますので、
「失明の可能性を回避できる唯一の対処法」
を御紹介したいと思います。
(つまり "ラケットが当たる事を確実に防げる" わけではないのですが・・・)
それは「アイガードを装着する」事です。
もちろん何も装着しない状態に比べると若干視認性は落ちてしまうのですが、
アイガードを装着していれば、仮にラケットが眼に当たってしまっても
失明の危険性を確実に防ぐことが出来るので、この安心感を得られるメリットは、
スカッシュをプレイする上では非常に大きいと言えます。
実際に「アイガードの装着」を義務付けているスポーツクラブも有りますので、
そういったクラブでスカッシュをする際は必然とアイガードが必要になってきます。
(例えば、セントラルではスカッシュをする際にアイガードが必須です)
(レンタルも出来るのですが、コロナ禍でちょっと衛生的に嫌な気もします・・)
という事で、今回は
「スカッシュエバンジェリスト的 おすすめアイガード」
を4つ御紹介したいと思います。
尚、「善は急げ」という事で、気にいった際にすぐに "ポチっと" 頂けるよう、
Amazonで購入可能な商品に限りセレクトしていますので、
まだアイガードをお持ちでない場合は、是非御検討ください!
おすすめアイガード 4選
① OAKLEY オークリー サングラス フラック2.0 アジアフィット (23,320円)
まずは何と言ってもトップブランドの「オークリー」です。
正直値段は張りますが、高いフィット性でプレイ中のズレを最小限に抑えてくれます。
「これ買っておけば間違いない」ってヤツですね。
② SWANS スポーツ サングラス スプリングボック (執筆時点 15,038円)
「オークリーはちょっと高過ぎるな・・・」という方にオススメなのが
安心の日本ブランド「SWANS」です。
性能とコストのバランスが非常に優れていてオススメです!
③ Wilson Jet Protective Racquetball Eyewear (執筆時点 4,904円)
「いやいや、1万円以上も出せないよ・・・」という方向けに
5,000円以下で買えるアイガードも2点御紹介します!
まず1点目がウィルソンです。
正直オークリーやSWANSに比べるとフィット感は落ちると思いますので、
スカッシュ頻度がそれほど高くない方向けにオススメです。
④ Prince「SQUASH EYE GUARD PRO LITE II 6S822」(執筆時点 3,234円)
最後に御紹介するのが、最安値のPrinceのアイガードになります。
正直3,000円台で購入できるのは魅力的ですよね。
「取り急ぎ必要!」といった方にオススメです。
最後に
いや~前回更新から余裕で1年以上空いてしまいました・・・笑
ただ本ブログのアクセスは、ほとんどが検索流入で来て頂いており、
実は記事を更新しなくても、ずっと一定のアクセスを保つ事が出来ています。
(だから更新をサボっているわけでは無いですが・・・)
やはりスカッシュ関連のコンテンツが少ないので、
一度記事を書くと、それがロングテールコンテンツ化するんでしょうねー
間違いなく自分の執筆モチベーションにはなるので、
今後もスカッシャーの方、またこれからスカッシュを始めたいと思っている方
向けに有益なコンテンツを (ゆるゆると) 発信していければと思います。
ちなみに、スカッシュレッスンの方はサボることなく継続しています!
といっても、
・初心者向け 月3回
・初級者向け 月1回
とゆる~いペースですが、お陰様で大変好評を頂いております。
先日は初心者レッスンの方が「実施回数 通算100回」を迎える事が出来ました。
是非
・スカッシュを一度体験してみたい方
・スカッシュを始めてみたい方
・スカッシュを始めているけど、もっと上達したい方
といった方々の御参加をお待ちしております!
NRT