スカッシュエバンジェリストこと、わたくし成田 治樹が今回お伝えしたいのは
【スカッシュ上達法4】フットワーク練習のススメ
です。
スカッシュは常に動いているスポーツですので、上達していくためには
ショットの精度を磨くだけでは不十分で、無駄のないスムーズな動き方を体に染み込ませる必要が有ります。
そういった意味で「フットワーク練習」というのはボールを使わない分、地味でキツイ練習なので敬遠する人も少なくないですが、
上達には欠かせない必須練習法です。
自分も社会人になってからは全くやらなくなりましたが・・・
学生 (現役) の頃は、師匠指示の下でひたすらフットワーク練習を (やらされました) やりました。
一口にフットワーク練習といっても様々な種類が有るのですが、
今回は初級~初中級の方向けに
「取り敢えずコレだけやっておけば大丈夫!」
という代表的なものをご紹介します。
自分1人 or 仲間と練習する際にまだショット練習しかしていない方は、
是非今後このフットワーク練習も取り入れてみてください。
動きが変わってきますよ。
1人で行う場合
6種類の動きから成り立っていますので、それぞれ順番にご紹介していきます。
ポイントとしては、以下6種類の動きを
1. 全力スピードで行う
2. 四隅の端まで達する
3. 最後に足を大きく踏み出す
4. ラケットを全力で振る
事です。
手抜きしては効果が出ません。
動き①
「T」からスタートして、まず最初は右側前方に向かい
最後は左足を大きく踏み出し、低い体勢でラケットを思いっきり振ります。
(右利きならフォワハンド、左利きならバックハンド)
イメージとしては、相手にボースト or ドロップを打たれ、
それに対するカウンターショット (ストレート or クロス) を打つイメージで振り抜きます。
動き②
次に「T」を飛び越す形で左側後方に向かい、
最後は右足を大きく踏み出し、ラケットを思いっきり振ります。
(右利きならバックハンド、左利きならフォワハンド)
イメージとしては、相手のストレートドライブに対して、
こちらもストレートドライブを返すイメージでラケットを振り抜きます。
動き③
その後「T」に戻り、 今度は左側前方に向かい、最後は右足を大きく踏み出し、ラケットを思いっきり振ります。
(右利きならバックハンド、左利きならフォワハンド)
イメージは①と同じで、相手のボースト or ドロップに対するカウンターショット (ストレート or クロス) をイメージしてラケットを振り抜きます。
動き④
その後「T」を飛び越す形で右側後方に向かい、最後は左足を大きく踏み出し、ラケットを思いっきり振ります。
(右利きならフォワハンド、左利きならバックハンド)
こちらのイメージも②と同様で、相手のストレートドライブに対して
こちらもストレートドライブを返すイメージでラケットを振り抜きます。
動き⑤
その後「T」に戻り、今度は右側真横に動き、最後は左足を大きく踏み出し、 ラケットを思いっきり振ります。
(右利きならフォワハンド、左利きならバックハンド)
イメージとしては、相手のストレートドライブに対してボレーカットするイメージでラケットを振り抜きます。
動き⑥
最後は⑤の動きから「T」を飛び越す形で左側真横に動き、最後は右足を大きく踏み出し、ラケットを思いっきり振ります。
(右利きならバックハンド、左利きならフォワハンド)
こちらのイメージも⑤と同様で、相手のストレートドライブに対してボレーカットするイメージでラケットを振り抜きます。
まとめ
これら6種類の動きが1セットとなり、これを繰り返し何セットも行います。
最初は正しい動作を確認しながらゆっくり行っても良いですが、
動作を確認できた後は、改めて以下の
1. 全力スピードで行う
2. 四隅の端まで達する
3. 最後に足を大きく踏み出す
4. ラケットを全力で振る
というポイントを意識して行ってみてください。
応用編(2人で行う場合)
さて2人で行う場合の応用編として、以下の2点が有ります。
1. タイムを計る
これは分かりやすいですよね。
大学の部活・サークルであれば、1セットや3セット (マジでキツイ!) のタイム測定勝負を是非して欲しいです。
これが早くなればなるほど、スカッシュが飛躍的に上達していきます。
2. ①から⑥まで指示を出してもらう
これはどういう事かというと、
片方の人が前方に立ち、① ~ ⑥の中で動きの指示を出し、
もう片方の人がその指示通りの動きをします。
指示を出す側の人は身振り手振りで指示を出しても良いですし、声でも良いです。
先程1人でやる場合の① ~ ⑥までの動きは流れが予め決まっていますが、
こちらは出される指示次第なので、臨機応変に対応する必要が出てきます。
例えば極端な話 ⑤ → ⑤ → ⑤ → ⑤ → ⑤ とかも有り得ます笑
以前以下の過去エントリーでもご紹介した、
現在世界ランク No.1の「Ali Farag」も最近アップされた動画の中で、
この指示を出してもらう応用編トレーニングをちょうど実施していますので、
そちらを是非確認してみてください。
(動画の4分20秒辺りから、そのトレーニングの模様がスローモーションで流れます)
Squash Coaching - Move like Ali Farag
っていうか、Ali Farag 背も高いし、脚も長いし、(おまけにハーバード卒でナイスガイ) この人何か色々反則・・・
なんて言っちゃダメですね、トレーニングしましょう笑
最後に
いかがでしたでしょうか?
上達法といえば、まだ取り上げていない「1人打ち」や、
2~3人で行う「パターン練習」も欠かせませんので、
別の機会に取り上げてみたいと思います。
この「上達法」シリーズの次回更新をお楽しみに!?
NRT